・赤ちゃんのお祝い事にはどんな行事があるのか知りたい
・お祝い事の内容を知って準備しておきたい
こんにちは、フォトグラファーの冨尾です。
日本には、赤ちゃんの成長を祈願して、お祝いする伝統行事がたくさんあります。生後7日を祝うお七夜から始まり、お宮参り、100日記念など大きく分けて7つのお祝いイベントがあります。 |
お祝いの種類(言葉)までは知っていても、お祝いする意味や内容を全て把握している方は少ないかなと思います。
そこで今回は、赤ちゃんのお祝いイベント、代表的な7行事について詳しく解説していきます。赤ちゃんのお祝い行事を確認したい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
<この記事を読むメリット> ・赤ちゃんのお祝いイベントが網羅できる ・お祝いする意味や行事内容を把握できる ・お祝いイベントへの準備に困らなくなる |
赤ちゃんのお祝いイベントは?代表的な7つの行事内容を解説!
<イベントカレンダー>
行事名 | 時期 | 内容 |
お七夜(おしちや) | 生後7日目の夜 | 1週間を無事に迎えられたことをお祝いする |
お宮参り | 男の子:生後31日~32日目女の子:生後32日~33日目 | 神社にお参りして、赤ちゃんが生まれたことへの感謝や健やかな成長を願う |
お食い初め(100日祝い) | 生後100日目 | 「赤ちゃんが食べ物に一生困りませんように」と願う |
ハーフバースデー | 生後6ヵ月 | 生まれて無事に半年たったことをお祝いする |
ファーストバースデー | 1歳 | これからの成長や健康を願って「一升餅」や「選び取り」といった儀式を行う |
初節句 | 男の子:生後初めての5月5日「端午の節句(たんごのせっく)」 女の子:生後初めての3月3日「桃の節句」 | 端午の節句は五月人形と鯉のぼりを飾る 桃の節句はひな人形を飾る |
初正月 | 生後初めて迎えるお正月 | 男の子には破魔矢(はまや)を、女の子には羽子板(はごいた)を贈る |
①お七夜
お七夜とは、赤ちゃんが無事に産まれてきたことを祝う、生後7日目の夜に行う行事です。
昔は、産後すぐに命を落とす子供も少なくなかったことから、産まれてからすぐには名前をつけず、7日を目処に名前をつける習慣がありました。
赤ちゃんが7日目まで元気に育ったことを祝い、命名することからお七夜は「命名式」とも呼ばれています。
②お宮参り
お宮参りとは、神社へお参りして赤ちゃんの健やかな成長を願う、男の子が生後31日〜32日目、女の子が生後32日〜33日目に行う行事です。
また、お参りでは、赤ちゃんが生まれた土地の守り神「産土神(うぶすながみ)」に感謝を伝えます。
必ずその日程に行うという決まりはなく、赤ちゃんやお母さんの体調を優先した日程でお祝いする方も増えてきています。
③お食い初め(100日祝い)
お食い初めとは「赤ちゃんが食べ物に一生困りませんように」という願いをこめて、生後100日目に行う行事です。
お祝いでは、お祝い膳(尾頭付きの鯛や赤飯など)を赤ちゃんに食べさせる真似をして祈願します。昔は栄養が十分にとれず、100日目を無事に超えられない赤ちゃんもいたことから、お食い初めで祈願するようになったと言われています。
また、歯固め石という小石も用意します。箸を歯固め石に軽く当てて「赤ちゃんに石のような丈夫な歯が生えますように」と願います。
④ハーフバースデー
ハーフバースデーとは、生まれて無事に半年経ったことを祝う行事です。
ハーフバースデーは、欧米由来の風習で、近年日本にも広まってきた赤ちゃんのお祝いイベントです。
生後6ヵ月頃になると、赤ちゃんは人の顔を認識でき、お座りや寝返りもできるようになってくるため、その様子や成長を記録する意味もあります。
特に決まったお祝い方法はありませんが、通常の誕生日と同じようにケーキを家族で囲んだり、記念にスタジオで写真撮影したりします。
⑤ファーストバースデー
ファーストバースデーでは、初めての誕生日を盛大に祝います。
地域によっては、伝統のある一升餅や選び取りの儀式を行います。一升餅とは、一升分のお餅を背負ったり踏んだりして、赤ちゃんが食事に困らないように願うお祝いの仕方です。
選び取りの儀式は、赤ちゃんの前にいくつかの小物を用意し、どれを選ぶかによって将来を占います。選び取りの小物は、たとえば赤ちゃんが「そろばん」を選ぶと、商売人になるといった意味があります。
⑥初節句
初節句とは、赤ちゃんの健やかな成長を祈願し、男の子なら生後初めての端午の節句(5月5日)、女の子なら生後初めての桃の節句(3月3日)に行う行事です。
端午の節句(たんごのせっく)では、無病息災や出世の願いを込めて五月人形を飾り、鯉のぼりをあげます。食事は、ちまきや柏餅を用意するのが一般的です。
桃の節句では、無病息災や美しく成長する願いを込めて、雛人形を飾ります。食事はちらし寿司、ひなあられ、ひし餅などを用意するのが一般的です。
誕生日が節句の直前になった場合は、翌年の節句を初節句としてお祝いすることもあります。
⑦初正月
初正月とは、赤ちゃんの健やかな成長を願い、生まれて初めて迎える正月に行う行事です。
魔除けのお守りとして、男の子と女の子で異なるプレゼントを贈ります。男の子には破魔矢(はまや)を贈るのが一般的です。
破魔矢とは、羽根のついた弓矢の「矢」のことで、「的を射る」「魔物を破る」という意味があります。
女の子には、羽子板(はごいた)を贈るのが一般的です。
羽子板は、羽根つきという遊びが由来の、装飾をほどこした細長い台形の板(羽根つきではラケットの役割)で、邪気払いをする意味があります。
赤ちゃんの行事はする?しない?
先ほどご紹介した赤ちゃんの各行事は、ご家族の無理のない範囲でお祝いするようにしましょう。
お祝いの方法はさまざまですが、一生に一度しかない瞬間を写真に残しておくのがおすすめです。ご家族の記念になるのはもちろん、赤ちゃんへのプレゼントにもなりますよ。
ただし、特に産後すぐのお母さんや生まれて間もない赤ちゃんは、体調が不安定な時期です。ご家族の体調を優先して、楽しく行事ができるとよいですよね。
赤ちゃんのお祝い事の記念写真はいつ撮る?
赤ちゃんのお祝いイベントはたくさんありますが、特にどのイベントで記念写真を撮るのが一般的なのか気になりますよね。
後で、「このタイミングを写真に残しておけばよかったかな。。」とならないように確認してみてくださいね。
赤ちゃんの記念撮影に「おすすめのタイミング」、また「どのような写真を残すと良いか」について解説していきます。
ニューボーンフォト
ニューボーンフォトとは、新生児(生後0日から28日目)の期間に撮影する写真のことです。生後3週間以内に撮影するのがベストだと言われています。
新生児は、お母さんのお腹にいた頃の感覚がまだ残っているので、その時期にしかできない神秘的なポーズで写真を撮ることができます。
たとえば、おくるみに包まれた丸い独特のポーズは、身体の柔らかい新生児だからこそできるポーズです。
また、新生児期は日ごとに赤ちゃんの顔つきや肌感・大きさが変わっていきます。生まれたての独特な「新生児らしさ」を写真に残しておくことで、ご家族の宝物になること間違いなしです。
お宮参り
お宮参りでの記念撮影もおすすめです。
赤ちゃんが生後約1ヵ月の節目、また新生児の頃より、目に見えて体重や身長が成長していることも多いタイミングです。
お宮参りの記念写真をプロのフォトグラファーにお願いする場合、出張撮影を依頼して、当日の参拝中や前後に神社で撮影をしたり、ご祈願後(当日や別日)のスタジオ撮影などが一般的です。
お食い初め(100日祝い)
お食い初めでの記念撮影もおすすめです。
生後100日目になると、首が座り始めていたり、表情も豊かになってきたりして、その時期らしい可愛さを残せます。
お食い初めは100日祝いとして、スタジオで撮影するご家庭も多いです。スタジオ撮影は、可愛らしい衣装や背景が豊富で、特別な思い出の1枚になります。
衣装は伝統的な祝儀(着物)や可愛い着ぐるみなどが借りられます。
ハーフバースデー
ハーフバースデーでの記念撮影もおすすめです。
生後6ヵ月になると、お座りできるようになる子もいたり、離乳食がスタートしたりします。できることが増えていく時期なので、日々の成長をおさめられるタイミングです。
生後6ヵ月頃は、赤ちゃんの感情が育ってくる時期なので、ハーフバースデーでは、さまざまな表情の記念写真が撮れるはずですよ。
写真スタジオでは、様々な雰囲気のお写真が残せます。
記念を残すタイミング
代表的な赤ちゃんの記念行事をご紹介してきましたが、ほかにも記念を残せるタイミング(行事)があります。
代表的な行事以外で行う記念を残すタイミング
- 手形・足形
- 授乳フォト
- 月齢フォト
- おむつフォト(おむつアート)
手形・足形
手形・足形は、生後7日目の夜に行う「お七夜(おしちや)」のタイミングで、記念に残すのがおすすめです。
生まれて間もない赤ちゃんの小さな手形と足形を残しておくことで、素敵な記念になるでしょう。
また、手形は成長の記録として定期的に残すこともオススメです。赤ちゃんの成長が分かる素敵な思い出の品になりますよ。
授乳フォト
授乳フォトは、いつ撮るべきというタイミングは特にありません。
一般的には、下記のタイミングが育児過程の節目としておすすめです。
おすすめの授乳フォトのタイミング
- 生後2ヵ月~3ヵ月ごろ
- 生後6ヵ月ごろ
- 卒乳前
生後2〜3ヵ月ごろは、小さな体がお母さんの腕に包まれた姿がとても可愛いです。生後6ヵ月ごろは、授乳に慣れてきている時期なので、撮影しやすいでしょう。
卒乳前は思い出として写真を残せるので、おすすめのタイミングです。
月齢フォト
月齢フォトは、マタニティフォト(妊娠中)かニューボーンフォト(産後1ヶ月以内)の時期から始めるのがおすすめです。
マタニティフォトの時期から月齢フォトを始めると、赤ちゃんが成長したときに、赤ちゃんがまだお腹にいた頃の様子から成長記録を見せられます。
マタニティフォトを撮っていない方や、その時期に月齢フォトを考えていなかった方は、ニューボーンフォトから始めてみましょう。
月齢フォトを撮影するときは、赤ちゃんの月齢が分かる数字の小物を置くと良いです。また、そのときお気に入りの「おもちゃ」や、少し大きめのぬいぐるみ等を置いて撮影すると、赤ちゃんの成長をより感じられますよ。
おむつアート
おむつアートとは、おむつを使ってバースデーケーキを表現したり、数字を作ったりして撮る写真です。
月齢フォト・100日祝い・ハーフバースデーのときに、おむつアートを撮影するのがおすすめです。
月齢フォトは赤ちゃんの月齢が分かるようにするのが一般的なので、おむつを使って数字を表現するのもひとつの方法ですよ。
まとめ
赤ちゃんのお祝いイベントには、代表的な7つの行事があります。
- お七夜
- お宮参り
- お食い初め(100日祝い)
- ハーフバースデー
- ファーストバースデー
- 初節句
- 初正月
本記事では、赤ちゃんの行事の内容や、記念写真を撮るおすすめのイベントを解説しました。
赤ちゃんが健康に育ってほしいと願う行事は、記念を残すタイミングにもなります。ぜひお祝いするイベントでは、赤ちゃんの成長記録を写真におさめてくださいね。
以上、最後までご覧いただき、ありがとうございました。